■2001年
当日は30人の参加者があり、船橋市保健指導課の松川基宏さんのお話と介助の実技講習がありました。歳末の忙しい時期でしたが、ヘルパー経験を持った方なども集まり、中身のある会にすることができたと思います。
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昨年、成立した交通バリアフリー法に合致した船橋市のまちをつくろうという訳で、船橋市移動円滑化基本構想策定委員会がつくられて、今年の夏から議論や活動を続けています。これまでの話し合いで船橋市では、船橋駅周辺および北習志野駅周辺を移動円滑化を図るための重点地域として定めて実際のバリアフリー化を実現するための議論に入っている段階です。そうした状況の中で、実際に二つの重点地域の中にどのような問題があるかということを点検するためのまち歩きが12月4日と6日の両日にわたって行われました。 |
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この委員会には、障害をもつ当事者の団体として私たちのセンターのほかに視覚障害者や聴覚障害者の団体の代表もメンバーとして加わっていて、当日はそれらの団体から何人か参加して当事者の目で現場を見るという趣旨で行われました。 他に参加者としては、市役所のこの事業の直接の担当部門である総合交通計画課の人たち、また障害福祉課の人も加わって総勢60人近い規模で北習志野と船橋駅周辺を歩いて回りました。北習志野では、駅から市の出張所まで行くコースと駅から花輪病院までのコースの2班に分かれて歩道の段差や点字ブロックの状態、また邪魔になる障害物がないかなどをチェックしました。 |
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北習志野は、比較的最近整備されたということもあって大きな問題はあまりなかったように思いますが、やはり歩道上に置かれた自転車は道行く人のバリアになるのではないかと思いました。 6日の船橋駅周辺の点検では、駅から市役所までの道を左右の歩道に分かれて歩いてチェックしました。 駅前通りでは、細かい凹凸や歩道と車道との間のスロープの角度が急になっていたり、歩道の半分を駐輪場に使っていたりするなどいくつかの問題点があったように思います。14号に入ると問題はさらに深刻で歩道の幅が十分ではなく、車椅子1台通るのがやっとという場所もあって改善が必要な場所が多いという印象をもちました。 |
6日のまち歩きのあと、市役所の会議室で参加者全員による話し合いが行われましたが、南口再開発に伴って駅周辺の環境がかなり変わってしまうはずであるにもかかわらず、その辺の具体的な未来図があまり市から委員会に提供されていないという問題やバリアフリー法という法律が元々公共交通機関を利用しやすくするという趣旨が強く打ち出されているのに肝心の駅自体の点検が行われていないという指摘がありました。 そうした議論を受ける形で12月20日には駅自体の点検が行われました。点検対象となったのは、東葉高速鉄道と新京成電鉄の北習志野駅およびJRと東武鉄道の船橋駅、それに京成電鉄の船橋駅の合わせて5箇所です。北習志野駅は、新京成と東葉高速の乗り換えが出来る駅ですが車椅子対応のエスカレーターが設置されているとはいうものの、セットに時間がかかったり、車椅子が若干斜めになってしまうという問題もあって駅構内での垂直移動の問題点を今さらのように感じました。 東武の船橋駅では、改札に行くまでに階段もしくは車椅子に対応していないエスカレーターを利用するしかないという状態で、駅の人に連絡する手段もなく、実際に利用するとすれば通行人に連絡を頼むなどの方法を取らなくては利用できないという状態でした。改札からホームまでは、車椅子対応のエスカレーターが設置されていて、しかも改札の側には立派な車椅子用のトイレまで設置されているというのに改札まで行けないという事態はなんとなく滑稽でもありました。 |
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JRの船橋駅は、私たちメンバーも日常的に利用している駅ですが、やはりホームに上がるのに車椅子対応とはいえ、エスカレーターしかないのは問題だと感じました。また、最近コーナーに設置された車椅子用のトイレは手をかざすだけのセンサー式の自動ドアになっている点は評価できるのですが、水洗ボタンが旧式のものでしかも車椅子からは届きにくい場所にあるなどの問題がありました。 |
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最後に、京成船橋駅に移動して上りホームの一番後ろの階段から特製スロープを使って昇りました。この駅は、現在新築工事中で近い将来、橋上駅として生まれ変わり、その暁にはエレベーターが設置されてバリアフリーになるという説明を受けました。まだ、工事も初期の段階でどんなかたちになるのかあまりはっきりとは分かりませんが工事の成り行きを見守りたいと思います。 以上、5つの駅を駆け足で点検して回りましたが、いずれの駅もエレベーターではなくエスカレーターを使って車椅子の上げ下ろしを考えているのですが、私たちとしてはいずれの駅にもエレベーターが設置されることを強く望みたいと思います。また、5つの駅に共通した問題として自動券売機がほとんど使えないという現実があります。自分で切符を買って、自分でホームに上がって、自分で電車に乗り込んで、誰に知られることもなく旅に出る、そんな時代が早くくることを望みたいと思います。 |
当センターの設立10周年記念イベントのひとつである「BLACK BOX '01チャリティーコンサート IN 船橋」が10月27日に船橋市勤労市民センターのホールで盛大に開かれました。当日はV部構成のステージとなり、第T部が視覚障害者でヴォーカリストの江藤昌弘さんと盲ろう(視覚と聴覚の両方に障害をもつ)の福島智さんの軽妙な掛け合いを交えたステージとなりました。福島さんは、盲ろうの障害者としてははじめて東京大学の助教授になった方で、自らの体験を交えて盲ろう者や視覚障害の人たちに対する理解を呼びかけていらっしゃいました。福島さんのピアノに合わせて江藤さんが力強いヴォーカルを聞かせて下さり、爆笑と感動のうちに第T部が終わりました。
第U部は、がらっとムードが変わって九条米美さんの三味線と民謡を中心としたプログラムでした。九条さんも盲ろうの障害をもつ方ですが、まったくそれを感じさせない朗々とした歌声が印象的でした。
第V部は、視覚障害をもつ久保智さんのピアノで江藤さんが歌いまくるステージでした。スタンダードな曲が多く、ほとんど満席だった客席と一体となって予定の時間をはるかにオーバーするほど熱のこもったコンサートでした。
今回のコンサートは、千葉県盲ろう者友の会準備会を支援するということが目的のひとつであり、収益は近いうちに同会などに送られる予定です。
はるばる来てくださった出演者のみなさんをはじめ、手話通訳や受付、また会場整理などでお手伝いいただいたみなさんに心からお礼を申し上げたいと思います。
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にぎやかな受付ロビー | 指手話で会話する福島さんと江藤さん | |
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福島さんのピアノ演奏にのせて歌う江藤さん | 会場の様子 | |
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力強い九条さんの民謡の熱唱 |
ロフォス湘南で学んできました
身体・知的障害者ケアマネジメント従事者養成指導者研修
去る8月20日〜24日の5日間、神奈川県葉山町の「ロフォス湘南」で上記のような長いタイトルの研修があり、千葉県から推薦されて宮尾が参加してきました。
船橋市でもこのケアマネジメントの試行事業が行われていますが、今回参加した研修はこうした事業にかかわっている従事者の人たちのいわば教師役のような人のためのものです。
全国の都道府県および政令指定都市から身体・知的関係の第一線で働く240人が集まり、5日間泊まり込みで勉強しました。
車いすの人は宮尾を入れて7人。盲導犬をつれた視覚障害の人、手話通訳のついた聴覚障害の人もいました。研修は連日朝から夕方までのハードな日程で全体講義、障害別講義、演習とつづけられましたが、今回の特徴は自己決定、地域生活を基本とする障害者のケアマネジメントは、高齢者を対象にした介護保険のマネジメントとは別のものであるということがはっきりしたことです。これまで使っていた<ケアマネジャー>という呼び方を改め、今回から<従事者>と変わったのもそこを明確にするためとのことでした。
福祉基礎構造改革の流れで明後2003年から「支援費給付制度」が始まります。これは現在の市町村による措置制度に代わり、ホームヘルプ、ショートスティ、ディサービスという直接生活を支える公的サービスのところで、それを利用する障害者が自分で選択してサービス事業者と契約して実施するというもので、ちょうど当センターの始めた「全身性介護人派遣事業」によく似た仕組みです。
そして同じ2003年はケアマネジメントの本格実施の年でもあることから、研修では両者の関連も議論になりました。
さて、長い合宿の研修です。知り合った同士の交流も盛んに行われました。<ニック>という盲導犬(長野リハビリセンターの人の愛犬)と仲良くなったり、福岡からきた車いすの有松さん、介助の沖中さんと写真を撮ったり(いや、撮ってもらったのだ)、ロビー活動も賑やかな5日間でした。写真未着でお見せできないのが残念です。
文責・宮尾(01・9・3)
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その後、写真が届きました。有松さんたちと会場近くの海の見える見晴台でのスナップと研修風景です。
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7月21〜22日、「船橋産業祭り」が行われ、センターでは射的、ルーレット、ヨーヨー釣りの出店をやりました。うだるような暑さでしたが、けっこうお客さんも多く、とくに子どもたちがたくさん集まってきて繁盛してました。
今回、「祭りのギャラリー」として別個に写真を掲載します。
点数が多いのでページが重いかもしれませんが、興味のある方はご覧になってみてください。
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7月19日(木)、6時頃から新事務所で開設記念パーティーを行いました。暑い中、40人近い方々が来所され、センターの門出をお祝いしてくださいました。
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7月10日から12日までの3日間、東京は早稲田にある「戸山サンライズ」で「全国身体障害者総合福祉センター」主催の「障害者生活支援事業運営管理職員等中央研修会」というなが〜い名前の研修会が行われ、田沼と佐野が参加しました。暑い中、長い間ほんとーにお疲れさまでした。いえいえ、いろんなことを勉強させていただきまして。全国から105名の参加があったということで、盛会で、みんな熱心にノートをとったりして講師の方々のお話に真剣に耳を傾けていました。
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昨年、大阪で行われた全連協主催の職員研修に参加していた米子のCILの人たちと出会ってしまいました。メンバーもそのときと同じということで、1年前のデジャヴュ? (右の写真は1年前の大阪にて) | 仙台市社協のお姉さん。事例検討会で同じグループになりました。この職に就いて間もないルーキーだということでしたが、熱心で明るいハリキリお姉さんです。(^^ゞ |
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作業中 | ||
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明るく大きなウィンドウ | 6時頃から打上げパーティ開始 | |
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この打ち出の小槌でみんな裕福にな〜れ〜! | ||
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談笑するふ・た・り(深い意味はない) |
ちば県内CILネットづくり集会でひぐち恵子さん講演
6月27日、当センター主催による「ちば県内CILネットづくり集会」が中央公民館で行なわれました。当日は県内ですでに活動中の団体を含めて50名ほどの障害者が集まり、特にお招びしたひぐちさんの講演から始まりました。
ひぐちさんは、自分の施設体験から自己紹介をはじめ、ミスタードーナツによる米国留学体験のはなしなどをされました。なかでもアメリカの障害者の自立意識には驚かされたとのこと。帰国後、日本で初めてのCIL、ヒューマンケア協会の設立に参加、のち町田市に町田ヒューマンネットワークを設立しました。
全国自立生活センター協議会の前代表であるひぐちさんのはなしは、こうした経歴からも判るように、各地に足を運び、さまざまな状況のもとでのセンターのたちあげに立ち会い、自立したい障害者を後押しして来た、それだけに十分な説得力があり、これからの県内の自立生活運動にも影響をおよぼすに違いありません。
講演の後、各地のセンターの主な人たちが残ってネットづくりを進めていくための予定などについて熱心な話し合いが行われました。
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県内の各自立生活センターの関係者といっしょに県庁本庁舎で堂本暁子県知事と面談し、要望書を手渡してきました。
当日は1時頃、本庁舎1階ロビーに集合し30分ほど打合せをしたあと、6階の面会室で堂本知事と面談を行いました。
最初に知事から挨拶があり、それから宮尾代表が進行役を勤め、今回の面談の趣旨を知事に説明しました。その後、杉井事務局長が「自立生活の支援に関する要望書」を知事へ手渡しました。
そして最後に知事は、「今回のような会議を今後も継続的に、続けていきましょう!」との言葉をもって全員と記念写真を撮り、握手をして終了しました。
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当日は40人近くの利用者が集まり、お昼を食べながら歓談しました。心臓移植手術を終えて2000年末にドイツから帰国した田嶋華子ちゃんのお母さんがお話しました。
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今回のテーマは「言語障害のある障害者と接する」ということで受講者は講師の今井さんたちとじかにお話をしました。
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介助者といっしょに買い物に行くと介助者のほうにばかり話しかける店員さんもいて困ってしまうよ、と杉井事務局長。
そんなとき介助者の人はその店員と目を合わさないようにして口笛でも吹いて知らん顔していてくださいね。(爆)
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最初は言語障害者の言うことがあまり聞き取れなかったが、後半はかなりわかるようになってきた、と受講生の人たち。 参加者は約20人、広報を見て参加した人たちもいて広がりのある講習会になったと思います。 |
当センターの会員で現在は八王子在住の相川さんが2月19日、ジョイバンで船橋市役所にやってきました。
ジョイバンとは、車椅子のまま乗り込んで、ジョイスティックを使って運転できる車のことです。
詳細は「JoyProjectホームページ」をご覧ください。
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最初は室内で市立医療センターの嶋田先生のご指導を受けながら車椅子を押すときの心構え、キャスターの上げ方、小さな段差の超え方など車椅子介助の基本を学びました。
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スロープを降りるときはこういうふうに介助者が後ろ向きになって支えるやり方もありだよ。
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街に出て実地体験。 この日の参加者は約30人。嶋田先生のお話はわかりやすく、実践的でよかった、と好評でした。 |
松の内ということもあって来場者はそれほど多くありませんでしたが、それなりの意義はあったと思います。
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